近年、投資に縁がなかった人が投資に興味をもつ人の割合が増えてきました。その理由としては「老後2000万円問題」と「新NISA」のキーワードがお茶の間に浸透したことが挙げられます。
さらに銀行や信用金庫といった身近な金融機関が新NISA枠での投資商品購入を促しています。
テレビや新聞のニュースで新NISAの話題を取り上げると共に、実生活でも新NISA関連の投資商品をよく見かける・・・、これこそ投資に縁がなかった人が投資に興味をもつに至った流れです。
でも私は、こういう人に投資をおすすめしません。
他人に投資をおすすめしない本当の理由
結論からいうと、相手から恨まれるリスクが非常に高いからです。
どんなに優良な投資先であっても、タイミングによっては失敗が確定してしまいます。
たとえば株式の場合、まともな銘柄であれば長期で運用すればプラスに収束する可能性を秘めています。
しかし冒頭で述べた人達のように、ただ何となく聞いたことがあるという程度の理解・・・言い換えると「株式投資という答えに自分でたどり着いていない人」が他人にすすめられた程度で株を始めた場合、短期の下げ幅に耐えられないことが往々にしてあります。
その結果、下げ相場にストレスを抱えて狼狽売りをしてしまい、失敗が確定し、株をすすめてきた相手を恨むことは想像に難くありません。お金の問題は多くの人にとってシビアに感じることだからです。
この場合において私が投資をすすめた側だったとしたら、最悪の場合、命の危険だって考えられるわけです。ただでさえ株式市場で自らリスクを取っているのに、実生活で安全のリスクを抱えるのは割に合いません。
他人に投資をすすめた事によって得られるリスクプレミアムなど存在しないのです。
身内同士の現金の貸し借りでさえ関係を壊すおそれがあるのに、投資話をしたうえで良好な関係を維持できると考えているのなら、それはいったん立ち止まったほうが賢明です。
上記のことから、「株式投資という答えに自分でたどり着いていない人」には、私から投資をおすすめしません。自分が考えているほど他人はボラティリティ耐性が無いと思っていた方が無難です。
それではなぜXで投資の話をしているのか
私はX(Twitter)で投資について楽しくお話しています。
上記で述べたように投資を他人にすすめない私がなぜXなら堂々と投資の話ができるのか?
その理由は、フォロワーの皆さんが「自分で答えにたどり着いた人たち」だからです。
SNSの投資アカウントの人たちは、自分で情報を集め、実践し、運用報告をする方が多く見受けられます。このような方は千差万別の投資手段のなかで、自分の人生における最適な答えを見つけることができます。
これは冒頭で述べた「自分で答えにたどりついていない人」に比べて何百歩何千歩も先を行く人たちです。このような方々と交流するのが楽しくて、私もXを続けています。10年以上孤独の投資をしてきた私にとって、これが潤いの時間になっているのは否めません。
皆さんから教えてもらうことが多いですし、私自身が知っていることでお役に立てることがあるなら、ぜひ提供していきたいと考えています。当ブログもその手段のひとつです。
さいごに
世の中変わっていきますが、どんなときも自分で答えを見つけて進んでいきたいものです。私も肝に銘じて、今夜の株式市場に参加します。