VYMとHDV。両方ともアメリカの有名な高配当ETFです。私はこのETFに1億円ほど投資しています。口数としてVYM3000株、HDV3000株といった具合です。
このVYMとHDVは私の人生を変えてくれたと言っても過言ではありません。本日はその馴れ初めをお話できたらと思います。
そもそもなぜ高配当を選んだのか?
結論からいうと、株価狙いの投資はもうやりたくなかったからです。
私は高校卒業してから28歳までの10年間、日本株の短期トレードで暮らしていました。しかし途中から値動きが追えなくなり、株価のチャートを見ると動悸が激しくなり、手が震え、汗が流れ、翌日の取引開始まで不安で眠れないことが増えていきました。
こうしたストレス過多の状態が続いたことで鬱病を発症し、資産5,000万円の時点で引退しました。
株価狙いはもうできないと悟った瞬間です。
失意のなか自分の投資手法を見つめ直すことにしたのですが、高配当で豊かに暮らす富豪のドキュメンタリー番組をテレビのBS放送か何かで目撃しました。
高配当は確定利益をもたらしてくれます。自分で値動きを読んで利確する必要がない分メンタルの安定につながり、今の私に必要な投資手法だと考え、高配当投資の世界に入ったのです。
なぜVYMとHDVなのか?
トレードを引退したのは2018年でしたが、世間ではその頃アメリカ株が絶好調でした。また、私の過去の苦い体験があるので同じ投資手法は取るまいと思い、下記の条件を策定しました。
- 日本株→アメリカ株
- 個別株→ETF
- 成長狙い→配当狙い
- 短期→長期
これらの条件を考えたとき、アメリカの高配当ETFが良いなと思いました。そのなかでも世界最大の資産運用会社であるバンガードとブラックロックのETFにしたくてVYMとHDVを選びました。
とはいえ上記の投資は初の試みだったので、まずは100株ずつ購入してモニタリングするところから始めました。
そして、人生を変える瞬間が訪れたのです。
コロナショック
2020年3月、コロナショックが起きました。ニューヨーク株式市場は大暴落し、史上初のサーキットブレイカーが発動しました。ちょうど日本時間で夜の11時、テレビを見ていた私はサーキットブレイカー発動の瞬間を目の当たりにしました。
このとき私の脳内では「ここで仕込むべきだ」と本能が訴えかけて来るのを感じました。
そして、全資産である5,000万円をVYMとHDVにフルインベストしました。
そして現在
それから5年が経ちました。
円安ということもあり1回の配当で税引後60万円ほど受け取れるようになり、これが年4回なので年間合計240万円は口座に振り込まれます。
それらのお金は、自分の遊興費にしたり、実家に仕送りしたり、お世話になった人にプレゼントを買ったり、災害時の寄付金に充てたりしています。
また株価については、フルインベストした5,000万円が現在では1億円に成長しました。株価は狙わないつもりで始めた投資だったのですが、結果的に円ベースで2倍の成長を見せてくれました。為替の追い風があったとはいえ、人生不思議なものですね。
紆余曲折あった投資人生ですが、私はいま会社員として働きつつ、VYMとHDVを運用して楽しく暮らしています。
私の活動はこれからもXやブログで発信していきますので、皆さんが楽しんでくれたらとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。